資格は必要?コンストラクション・マネージャー(CMr)になる方法
コンストラクション・マネージャーになるには、ほとんどの場合、学士号と経営戦略を学ぶOJTが必須となる。大手建設会社ともなると、建設に関する専門知識と学士号を併せ持つ候補者が好まれるようになってきている。高卒で数年建設業に携わった実務経験のある人がコンストラクション・マネージャーとして採用されることもあるが、その場合は、自営のゼネコンになることが多いようだ。
学歴
コンストラクション・マネージャーになるには他の道もありうるが、建設科学、建設管理、建築、またはエンジニアリングの学士号を有する人がより有利である。ここ最近では、技術の進歩により、建築プロセスがより複雑になってきているので、雇用主は専門教育をより重視するようになってきている。なお、建設科学、建築科学、建設工学の学士号は、日本全国にある100以上の大学および専門機関で取得できる。プロジェクト管理およびマネジメント、設計、建設技術および材料、コスト見積もり、建築規制および基準、契約管理など、これらはすべて学士課程のプログラムに含まれている。これに加えて、数学と統計学のコースも受ければ、実践で役に立つだろう。建設管理および建設技術の学士号は、日本全国にある50以上の専門学校に通えば、2年で取得可能だ。一般的に、小規模な建設プロジェクトを扱うコンストラクション・マネージャーになるには、実務経験と併せて、準学士号を持っているのが望ましい。
コンストラクション・マネジメントの修士号を取得できる教育機関
高卒で長年建設業界での実務経験がある求職者は、コンストラクション・マネージャーのポジションに就く資格を有しているかもしれないが、ほとんどの場合は、自営のゼネコンとして働くことになるだろう。一般的に、新たにコンストラクション・マネージャーとして採用されると、はじめはアシスタントとしてトレーニングを積むことになり、経験豊富なコンストラクション・マネージャーの監督のもとで業務を行う。このトレーニング期間は、会社にもよるが、たいてい数ヶ月〜数年にわたる。
関連分野での実務経験
建設業界での実務経験は、従来の教育課程を受けていない者にとっては、初期のOJTの必要性を少なくするために不可欠となるだろう。インターンシップ、協同組合教育プログラム、および建設業界での過去の雇用はすべて、実務経験として職歴に加えることができる。コンストラクション・マネージャーの中には、大工、石工、またはその他の建築専門分野で何年も働いてきた職歴など、実質的な建築経験だけで資格を得る人もいるそうだ。
求められるスキル
- 分析能力
コンストラクション・マネージャーは、建設プロジェクトの計画を立案し、予期せぬ事態や遅延にもうまく対処するほか、プロジェクトを進めていく過程で発生するいかなる問題にも解決しなければならない。さらに、多くのコンストラクション・マネージャーは、コスト見積システムやプランニングツールを活用して、建設プロジェクトにかかる金額、供給品、スケジュールを計算している。
- コミュニケーション能力
コンストラクション・マネージャーは、経理の問題だけでなく、雇用した人材の調整や監督も行う。そのため、有能な人材を雇い、彼らとの間に強固な関係を築くことが求められる。
- カスタマーサービススキル
コンストラクション・マネージャーになれば、オーナー、インスペクター、一般人のお客様と頻繁に連絡を取り合うことになる。これらの人々と良好なビジネス関係を築き、彼らの要求を必ず満たしてあげなければならない。
- 意思決定能力
コンストラクション・マネージャーは、特定のタスクや業務を行うにあたって、社員や下請け業者を選択する立場にある。これらの選択は、スケジュールと予算を想定内に抑えるために、しばしば迅速に行わなければならない。
- 主体性
一人で仕事をするコンストラクション・マネージャーは、自らビジネスチャンスを切り開き、積極的に新規顧客を獲得していかなければならない。また、モザイクタイルの施工、フローリングの研磨、住宅の断熱工事といった、自社独自の技術やスキルをアピールして、営業することも求められる。